骨格・筋の生理学

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7.強縮(tetanus)

 もし、筋肉が早く閾値以上の刺激を受けると、筋肉は弛緩することなく、次の刺激に反応する。刺激の数を増すと、それぞれの刺激に対して生じる単一収縮twitchは融合合成され連続的な大きな収縮となる。これは強縮と呼ばれる。

 一見変動のない一様な収縮(125回/秒)を完全強縮(complete tetanus)、最大収縮をするまで動揺するのを不完全強縮(incomplete tetanus)という。完全強縮時には、張力発生は単収縮時の2〜5倍に達し、収縮は全長の50-80%に達する。このような強縮などが、生体内で生じている筋収縮のパターンである。強縮Tetanusは筋肉疲労が生じるまで続く。繰り返し刺激を続けると、短縮高は次第に減少する。この現象を筋の疲労という。

このような現象は、

  1. 膜の興奮性低下
  2. 興奮-収縮連関の能率低下
  3. 化学エネルギーを機械的エネルギーに変換する効率の低下
  4. エネルギー源の枯渇
  5. 乳酸発生により代謝全体の遅延

などによると考えられる。