10.1 man コマンド

Linux を利用していると分からないコマンドや(英)単語が出てきます."man" コマンドを使うとコマンドや単語の説明を表示してくれます.
less コマンド
 "man" コマンドの前に "less" コマンドの説明をします."man" コマンドを使って説明を表示する際に, 画面表示の制御をするためのコマンドが "less"です.
 テキストファイルの内容を表示するコマンドには "cat" もありますが, "cat" の場合内容全てを一度に表示して, プロンプトに戻りますので画面(ターミナル)の表示行よりも長いファイルを表示すると先頭の内容は見ることが出来ません.一方 "less" コマンドを使うと画面(ターミナル)内で表示できる行数を表示し, キーの操作により前後に移動したり, 内容の検索も出来るようになっています.
 次に主な制御用のキー入力をあげておきます.

キー 動作
h or H コマンドの一覧を表示
[Space] or f 1 画面分次の内容を表示
b 1 画面分前の内容を表示
[Enter] or e or j 次の行を表示
1 行前を表示
d 半画面分次のページを表示
u 半画面分前のページを表示
/ 文字列の検索:
ターミナルの下の表示が "/" になるので続けて検索したい文字列を入力して [Enter] キーを押す.
続けて / キーを押すと同じ文字列で検索を行う.
n 検索文字列がある次のページを表示
q less コマンドによる表示の終了

man コマンド
man コマンドはオンラインマニュアルページを表示します. 引数としてコマンド等などの単語を指定することで使い方などの説明が表示されます.
このページは less コマンドを使って表示されますので, less コマンドの操作で内容を確認できます.例えば less コマンドのマニュアルは次のように表示されます.
LESS(1)                                                   LESS(1)


名前
	less - more の反対 (more のようなページャー)
	

書式
	less -?
	less --help
	less -V
	less --version
	less [-[+]aBcCdeEfgGiImMnNqQrsSuUVWwXZ]
	   [-b bufs] [-h lines] [-j line] [-k keyfile]
	   [-K character set] [-{oO} logfile]
	   [-p pattern] [-P prompt] [-t tag]
	   [-T tagsfile] [-x tab] [-y lines] [-[z] lines]
	   [+[+]cmd] [--] [filename]...
	(長いオプション名を使う別の書式については、オプションの
	セクションを参照すること。)
	

説明
	less は more (1) と同様なプログラムであるが、ファイル内 で
	の 前方移動と同様に後方移動も可能となっている。また、 less
	は起動時に入力ファイル全体を読み込む必要がないため、大きな
	入力ファイルの場合には vi (1) のようなテキストエディタより
	起動が速い。 less は termcap (システムによっては terminfo)
	を使用するため、多くの端末で実行できる。ハードコピー端末で
	は、まだサポートが限定されている (ハードコピー端末では、画
	面の一番上に表示されるべき行にキャレット (^) が付く)。

	コマンドは more と vi の両方を基本にしている。 (以下の説明
	において N で表す) 10 進数の後に続けて使用できるコマンドも
	ある。
	

コマンド
	以降の説明で ^X は control-X を意味する。 ESC は ESCAPE キー
	である。例えば、ESC-v は "ESCAPE" を押した後に "v" を 押す
	という意味である。

	h または H
	  ヘルプ。コマンドの概要を表示する。もし、他のコマンド
	  を忘れた時は、このコマンドを思い出すこと。

	SPACE または ^V または f または ^F
	  前方に 1 ウインドウ分 (N 行) 進む (-z オプション を
	  参照)。行数 N が画面サイズより大きい場合は、最後の
	  行から画面に入りきる分だけを表示する。警告: ^V が特殊
	  なリテラル化文字として使われているシステムもある。

	z   SPACE と似ているが、行数 N を指定すると N が新しい
	   ウインドウのサイズになる。

	ESC-SPACE
	  SPACE と似ているが、ファイルの終端に達した場合でも
	  画面いっぱいにスクロールする。

	RETURN または ^N または e または ^E または j または ^J
	  前方に 1行 (N 行) 進む。N が画面サイズより大きい場合でも、
	  N行全てを表示する。

	:
	:
	:
			
			

 man コマンドが表示する内容は名前(NAME), 書式(SYNOPSIS), 説明(DESCRIPTION),オプション(OPTION), 利用方法(USAGE), 環境変数(ENVIRONMENT),関連項目(SEE ALSO), バグ(BUGS), 著者(AUTHER) などです.
 日本語の環境で日本語のマニュアルがインストールされているときは日本語で表示されます.

 man コマンドは内容によって次のように分類されています

  1. コマンド
    一般に利用されるコマンド
  2. システムコール
    カーネルによって処理される関数
  3. ライブラリコール
    ライブラリ関数など
  4. スペシャルファイル
    /dev 以下にあるファイル
  5. ファイルのフォーマットと規約
    テキスト形式のファイルフォーマット
  6. ゲーム
  7. マクロパッケージと規約
    ファイルシステムの配置, ネットワークプロトコル, 文字コードなど
  8. システム管理コマンド
    root 権限で実行するコマンド
  9. カーネルルーチン

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