インターネット大学院カリキュラム(2008年度版)


 CAIや教材には、原則としてアクセス制限を設けておりません。どうぞご自由に試用 してみてください
 特に,入学をご希望の方は,学習内容を知っていただくためにも,このCAI 教材の試用をお勧めいたします.

 CAIの試用にあたっては,CAI-ID 発行サービス で発行されたIDをご利用ください.
 学習結果は http://www.int-univ.com/CaiSupport/  にて,ご確認頂けます.

科目によっては,開講時期に制限があるものがありますので(前期,後期のみの開講科目や今年度開講しない科目も一部あります),履修計画をたてるに際しては各科目のページを確認してください.



 ここで説明するカリキュラムは,2006,2007,2008年度入学生に適用されます.
 2005年度以前に入学された方は下記のページをご覧ください.

   ・2004,2005 年度入学生用カリキュラム
   ・2002,2003 年度入学生用カリキュラム



インターネット大学院における受講の流れ

修了のための要件

 修了のための要件は,次の(1) (2) を満たすこととします.


(1) 下記カリキュラム表のうち
   ・特論科目から9科目以上
   ・演習科目から2科目以上
   ・特別実験科目から2科目以上

 を選択して履修し,単位を取得する.

(2) 指導教員から研究指導を受けたうえで,修士論文の審査に合格する.

大学院科目のCAIを受講するにあたって,学部科目で習得する知識が前提となる場合 があります.
 学部科目は,インターネット大学のページに科目一覧があり ます.
 なお,学部科目CAIの単位は,大学院修了要件の単位にはなりません.

教員免許(高等学校専修免許状)の申請に係る指定科目の履修について

 教員免許(高等学校専修免許状)の申請については,先にこち らをご覧ください.
 情報の専修免許の申請には,
   ・高等学校教諭 1種免許状 (情報)を事前に取得している
   .上記の修了要件を満たしている
   ・以下の科目表にある「情報科目」から24単位以上取得する

が必要です.
 また,数学の専修免許の申請には,
   ・高等学校教諭 1種免許状 (数学)を事前に取得している
   .上記の修了要件を満たしている
   ・以下の科目表にある「数学科目」から24単位以上取得する

が必要です.

※この科目表は,IT院生に適用されるもので,通学生は別途指導教員にお問い合わせ下さい.


科目表

 各科目内容の説明はこちらにあります.
 成績表等,大学から発行される書類には「授業科目名」が記載されます.
 「教員免許に係る指定科目」のおける数学・情報の分類は,教員免許の申請に対して適用されます.
CAI科目名 授業科目名 単位 教員免許に係る
指定科目
修了要件
数学 情報

特論科目
公理体系 (院) 情報基礎特論第3   9科目以 上選択
Optimization (院) 情報システム特論第1  
確 率論(院) 情報基礎特論第1  
暗号理論(整 数論) 応用情報工学第1  
Mizar Lecture (PDF) 知能情報特論第1  
プロ グラミング言語特論 プログラミング言語特論  
情報計測特論第1 情報計測特論第1  
計算理 論 計算理論  
パターン認識と学習 情報システム特論第2  
ブール代数 知能情報特論第2  
ニューラルネットワーク (院) 知能情報特論第3  
ニュー ラルネットワーク応用 応用情報工学第3  
情報セキュリティ特論 情報セキュリティ特論  
離散時間システム 情報計測特論第2  
符 号理論(誤り訂正符号等) 情報基礎特論第2
 (左記2つのCAIを履修)
 
暗号技術
情報メディア学特論第1 情報メディア学特論第1  
システム検証 セキュリティ社会システム特論  
技術英語 知能情報特論第4  

演習科目
集合論 情報基礎演習第1   2科目以上 選択
集合論演習 情報メディア学演習第1  
コンピュータネットワーク(院) 情報セキュリティ演習第1  
ネットワークプ ログラミング
情報セキュリティ演習第2  
HDL入門
情報システム演習第2  
交流理論基礎 と実験
情報基礎演習第3  
Mizar1 -mizarシステム- 情報メディア学演習第2  
Mizar2 -集合演算- 情報メディア学演習第3  

特別実験科目
情報証明論 情報基礎特別実験第1   2科目以上 選択
CGI演習 (応用) 情報セキュリティ特別実験第1  
IT技術演習(院) -PICNIC- 情報セキュリティ特別実験第2  
Mizar3 -微積分の基礎- 知能情報特別実験第2  
Mizar4 -可積分関数- 情報システム特別実験第4  
Mizar5 -基本群と不動点定理- 情報システム特別実験第5  
IT技術演習 -FPGA演習- 情報メディア学特別実験第1  
IT技術演習 -IP電話-
 (順次開講開始)
情報メディア学特別実験第2  
 

各CAI科目の説明

CAI科目名 担当教員 説明

特論科目
公理体系 (院) 師玉  ・命題論理
 ・命題論理の公理系
 ・述語論理
 ・述語論理の公理系
 ・導出原理
Optimization (院) 師玉  最適化の数理と方法を理解し,実際の工学に現われる最 適化問題に適用できるようにする。
 ・線形計画問題
 ・非線形計画問題
 ・整数計画問題
 ・ネットワーク最適化問題
 ・ゲーム理論
確 率論(院) 中村  ・事象
 ・確率
 ・条件付き確率・同時確率
 ・マルコフ連鎖
 ・モーメント
 ・分散関数・確率密度関数
 ・同時確率分布
 ・各種分布関数(正規分布,二項分布,一様分布,ポアッソン分布)
 ・大数の法則
暗号理論(整 数論) 中村  ・整数の合同
 ・フェルマーの小定理と公開暗号鍵方式
Mizar Lecture (PDF) 師玉

 ポーランドで開発されたMizarと 呼ぶ数理言語による証明方法について学ぶ.
【注】 システムのバージョン選択メニューのうち system 7.7.01, mml 4.66.942 を選択してください。 
また,この講義についての質問は以下の電子掲示板にお願いします。

http://ysserve.int-univ.com/cgi-bin/bbs/SetTheory3/mqbbs.cgi

プロ グラミング言語特論 海尻  構文解析、特にyacc,lexの使い方および、 UMLを使ったオブジェクト指向設計法について、実習を中心に学ぶ。
 プログラミング言語(C)、UNIXの利用経験があること、またある程度のサイズのソフトウェアを作成した経験があることが前提となる。
情報計測特論第1 海谷  プログラム開発における規模・スケジュール見積り,品 質管理を10個の連続したプログラム開発を通して実習する.これによって,自分の生産プロセスを自分で制御し,契約された品質のものを契約通りの予算と期 間で作ることが可能となる.
計算理 論 山本 計算量の理論,アルゴリズム理論に関する以下の項目につ いて講義する.
 ・チューリング機械,ランダムアクセス機械
 ・時間計算量,領域計算量
 ・決定可能性
 ・完全問題
パターン認識と学習 丸山 パターン認識(パターン識別)への応用を中心に 以下の項目について講義を行なう。
 ・Bayesの定理(統計的パターン識別の初歩)
 ・確率密度関数の推定
 ・線形識別関数(パーセプトロン、Fisher's Linear Discriminant)
 ・非線形識別関数(ニューラルネットワーク、Radial Basis Function)
 ・パラメータ最適化アルゴリズム
 ・汎化とVC次元
 ・support vector machineとその応用(文字認識、顔画像認識etc)
 ・boostingとその応用(文書識別etc)
ブール代数 師玉  ブール代数系の学習を通して,情報工学に現われる代数 的構造の取り扱いと,その数理的処理に習熟する。
 ・ブール代数の公理
 ・集合代数
 ・ブール代数の諸定理
 ・ストーンの同型定理
ニューラルネットワーク (院) 師玉  階層型ニューラルネットワークの数理と応用法を理解 し,実際の工学に現われる最適化問題に適用できるようにする。
 ・パーセプトロン
 ・階層型ニューラルネットワーク
 ・BP法,最小化問題,近似問題
ニュー ラルネットワーク応用 宮尾 パターン認識分野へのニューラルネットワークの適用方法 を下記の2つの例を通して学ぶ。
 ・曲線の曲がり具合(屈曲度)の判定
 .音符の構成規則に基づいた符頭と旗の判定
情報セキュリティ特論 不破

セキュリティ技術について,暗号技術とその応用技術を中心に論じる.
  1.セキュリティ概論
  2.暗号技術概論
  3.暗号技術
  4.暗号を用いたセキュリティ技術

離散時間システム 師玉 離散動的システムの数学表現を習得し,それによる系の挙 動の定量的・定性的理解が可能になるようにする。
 ・状態方程式    ・行列の対角化とジョルダンの標準形
 ・同値変換の系   ・可制御性
 ・可観測性     ・ケーリー・ハミルトンの定理
 ・不変部分空間   ・カルマンの分解
符 号理論(誤り訂正符号等) 不破 情報ネットワークにおける符号理論について,誤り訂正符 号を中心に論じる.
 ・ハミング距離
 ・パリティ符号
 ・ハミング符号
暗号技術 岡崎 本講座ではDES暗号に関する解説を行う.
 ・DES
 ・利用モード
 ・DESに対する攻撃

情報メディア学特論第1
アサノ ブロック符号
巡回符号

システム検証 和崎  並列プロセスのモデル化、プロセス並列合成、 Basic/Full-LOTOSについて講述し、toolbox を用いたプロトコル検証の演習を行う。
技術英語 カワモト

演習科目
集合論 中村  論理学の知識をベー スにして数学の構造を理解し、集合、写像の概念を学ぶ。
集合論演習 師玉  公理的集合論を題材 に,Mizarと 呼ばれる数学証明の自動チェックシステムを用いて,「証明法」についての演習を行う。
コンピュータネットワーク(院) 山崎 コンピュータネット ワークの基本的考え方を学ぶ.
 ・OSI7階層モデル
 ・通信方式
 ・同期方式
 ・データ伝送制御(ポーリング,トークン,CSMA/CD)
 ・誤り制御
 ・プロトコル(基本型データ伝送制御手順,HDLC)
ネットワークプ ログラミング
不破

 この演習では、UNIXソケットを使用したネットワークプログラミングの作成方法について、実際にプログラムを作成しながら学習 します。 ソケットというのは、コンピュータのネットワーク上のアドレスであるIPアドレスと、そのIPアドレスにおける補助アドレスであるポート番号の組合せの事 です。そして、通信プログラムから見ると、このソケットはプログラムと外のネットワークとをつなぐ端点となります。
通信プログラムは、このソケットに対するデータのやりとりを記述することで完成します。
 演習では、ソケットプログラミングに必要な基本的な概要と基礎を学び、その後実際に幾つかのソケットプログラムを作成します。 演習を受講するにあたり、プログラミングはC言語とUNIXソケットインタフェースを使用するため、LinuxやMacOSといったUNIX系の開発環境 が必要です。
また、 C言語の知識とコンピュータネットワークの知識が必要です。
 演習の中に全部で5つの課題があります.この全ての課題を提出してパスすると単位が認定されます.

HDL入門
新村  Verilog HDL によるシステム記述と FPGA のよる実装の基礎について学習する.
交流理論基礎 と実験
中村  交流回路の知識はコ ンピュータのインターフェースや伝送系を考えるときに必須のものです。
 ここでは最低限の知識の習得と、それに伴う実験をしてもらいます。
  ・交流と複素数による表現
  ・コンデンサーと交流
  ・コイルと交流
  ・各種波形と過渡現象
Mizar1 -mizarシステム- 師玉  mizar システ ムの操作と証明の記述法について基礎的な事項を学習する。
Mizar2 -集合演算- 師玉  Mizar1の続き として初等的な集合演算の定理を題材に証明を記述する演習を行う。

特別実験科目
情報証明論 中村  ポーランドで開発されたMizarと 呼ぶ数理言語を学び,これを用いて論理学の活用を実践的に学ぶ
CGI演習 (応用) 新村  PHP言語によるWebアプリケーション開発について 学ぶ.
IT技術演習(院) -PICNIC- 和崎  PIC CPU+ネットワークインターフェースキット(PICNIC)を用いたホームセキュリティシステムを作成する.
 ここで作成するホームセキュリティシステムとは,家屋やビルのドアの開閉状態や室温を、遠隔地からチェックできるようにするものである。また、 PICNICの出力を遠隔から制御することにより、接続された機器の電源などの入り切りを行う。
 データの制御には、PICNICのファームウェアに実装された簡易Webサーバ機能を利用して行う。ユーザからはwebブラウザもしくはhttpの GETメソッドを発行できるクライアントを利用して操作する。
Mizar3 -微積分の基礎- 師玉  Mizar1,Mizar2の準備を前提に,微積分の 基礎定理を題材に mizarの数学定理ライブラリの作成法について基本的な演習を行う。
Mizar4 -可積分関数- 師玉  Mizar3の準備のもとに,ルーベク積分や関数解析 の諸定理などを題材に,解析学に関わるライブラリの作成法について演習する。
Mizar5 -基本群と不動点定理- 師玉  Mizar3の準備のもとに,基本群や2次元の不動点 定理を題材に,位相数学や位相幾何学に関わるライブラリの作成法について演習する。
IT技術演習 -FPGA演習-
新村  FPGAによるシステム開発とコンピュータアーキテク チャの実装を,独自 CPU の設計を例に実習する.
IT技術演習 -IP電話-
(順次開講開始)
國宗  VoIPを実現するために必 要なプロトコル(SIP, RTP)を用いて,組込コンピュータ上でIP電話端 末プログラムの作成を行う.
 

各CAI科目の関係

 この図は各CAI科目間のおおよその関係を示したものです.
 先修条件を示すものではありませんので,履修順序の目安として参考程度にお使いください.
 PDF版が こちら にございます.